消防訓練を実施しました

12月に入り、空気がどんどん乾燥してきたのが分かります。

空気の乾燥は、肌にも健康にも良くないことは
皆さまご存知のことと思いますが、
防災面でも気がかりなことが増えます。

そう、火事です。

火事は年間を通じて発生しますが、
やはり11月後半から冬のシーズンが終わるまで
発生件数は増加傾向になります。

火災を防ぐのに一番有効なのは、
やはり日頃の備えと防災への意識。
そして、万が一発生してしまった時の
『初期消火』の対応です。

当施設では、定期的に防災訓練を実施し、
いざという時にきちんと対応が
できるよう取り組んでいます。

この日も、当施設の防災設備に関して
ご協力をいただいている富士防災設備の方に
消防訓練を実施していただきました。

各ユニットの代表者はもちろん、火を扱う厨房スタッフ、
施設各所を回る清掃スタッフや、窓口となる事務職員も
この訓練に参加します。

まずは、施設に設置されている防災設備のレクチャー。

天井に設置されているスプリンクラーや非常灯について、
どういう状況になったら作動するか、
細かく説明してもらいました。

また、非常時の発生を伝える非常ベルについて、
もし誤報だった場合の対処の仕方など、
『万が一の万が一』の場合についても教えてもらいました。

続いては消火器訓練です。

「消火器の使い方は、実はとても簡単です。
でも、火を前にすると慌ててしまい、
結局使えずに終わってしまうことの方が多いのです」

だからこそ、実際に使ってみて、
そのやり方を『体験』します。


「忘れがちなのが、安全ピンを外すこと。
これを外すのを忘れたら、一生懸命レバーを押しても
消火剤は出てこない。
だから、火災現場の跡には、炎に直接投げ込まれたと思われる
黒焦げになった消火器がいくつも出てくる。
大切なのは、炎を前にしても慌てないで、
ちゃんと手順を踏むことです」

富士防災さんの言葉を胸にきざみ、
改めて一つ一つ丁寧に、消火器を使っていくスタッフ。

「でも、本当にいざとなったら慌てちゃって、
ここでやったことも忘れそうだな」
そんなふうにつぶやくスタッフもいました。

最後に富士防災さんから、改めて『防災』の意識について
レクチャーをいただきます。

「タイミングが合ったら、起震車に来てもらって
『火災』だけでなく『地震』への備えも学んでもらいましょう」
そんな提案もいただいて、
今回の防災訓練は終了となりました。

近年、数多の自然災害に襲われている日本。
台風15号・19号と、その後の大雨による水害の範囲は
2011年の東日本大震災時に発生した津波被害よりも
大きいそうです。

また、今後発生する可能性が高い「首都直下型地震」や
「南海トラフ地震」の被害について考えれば、尚更引き続き
自然災害への対策を考えていく必要があるのではないでしょうか。

非常時に、当施設の利用者様の身を如何に守り、
そして被害を拡大しないためにも、引き続き
事前の防災・減災準備を行っていきたいと思います。