頑張っています!生活リハビリ

しょうじゅの里鶴見では、
入居者様の身体及び心身の機能低下の予防や、
現在の運動能力の維持を目的とした
『生活リハビリ』を定期的に行っています。


最近良く耳にする、この『生活リハビリ』という言葉。
実は特定の定義はないようです。
なのでここでは、着替えやトイレ、入浴など
利用者様が日常生活を過ごす上で行う活動(ADL)を
リハビリと捉え、日常生活動作を自分の力でできるように
支援することを指すこととします。

さて、先日当施設の集会室の一角で
機能訓練指導員と入居者様が
『歩行訓練』を行っていました。


平行棒を両手で握り、機能訓練指導員のサポートを受けながら
車いすから「グッ」と立ち上がります。

「無理しないで、ゆっくりとでいいですよ。
そうそう、その調子」
機能訓練指導員の励ましの声を力に変えて、
入居者様も一歩一歩、歩みを進めていきます。



最初の目的地は、平行棒の先に置かれたパイプ椅子。
そこまでたどり着いて、ちょっと一息つきます。


「車いすまで戻れますか?行けますか?」
機能訓練指導員の問いかけに、
「疲れちゃったけど…もう少し頑張ろうか」
と、力強く立ち上がり、再び足を動かし始める入居者様。

そのたくましい後ろ姿を、先ほどまで訓練していた
他の入居者様も見守ります。


自分の車いすが置いてある場所までたどり着くと
「あー、しんどかった」と言いながら、
口元には満足気な笑顔が浮かんでいました。


特養で行う『生活リハビリ』は、
日常的に毎日行う活動を、できるだけ『自分の力』で
取り組むことが重要となります。
つまり、その方が持つ能力をきちんと見極めた上で、
スタッフも適切な介助量で生活を支援するように
心がけていくことが重要なポイントとなります。

また、運動習慣がない方々に
『生活リハビリ』と称して、無理に運動や
各種の活動を提案しても長続きしません。

入浴やトイレなどの生活の中でリハビリを行い、
少しでも長く楽しく過ごしていただけるよう
専門家による機能訓練はもちろん、
スタッフも『生活リハビリ』に関する知識を身に着け
皆様を力強くサポートしていこうと思います。